タイムテーブル
ライブセッション
Zoomを利用して視聴いただく、定時のセッションです。
時間を問わず、自由に視聴できるオンデマンドセッションもご用意しています。
11月19日(木)
10:00
開会のご挨拶
10:15 - 11:15
基調講演
Anabolic, Aphrodisiac or Analgesic?
~ 筋肉増強剤? 媚薬? 鎮痛剤? ~
John Sall, Co-Founder and Executive Vice President, SAS Institute Inc.
(日本語音声で視聴いただけます)
11:15 - 11:30
午後のセッションのご紹介
11:30 - 13:30
ライブセッションはこの時間はお休みです。
オンデマンドセッションをご自由にご覧ください。
13:30 - 13:35
セッション再開のご挨拶
13:35 - 14:20
チュートリアル
JMP User Communityにある便利なJMPアドインの紹介
勝村 裕一, SAS Institute Japan株式会社 JMPジャパン事業部 テクニカルグループ
14:20 - 14:30
1日目 ライブセッション終了のご挨拶
11月20日(金)
10:00 - 10:15
2日目 ライブセッション開始のご挨拶
10:15 - 11:15
基調講演
理論と技能を結びつけ、能動的な実務者を育てる医療従事者向けシミュレーション教育
森本 剛 教授
兵庫医科大学 臨床研究支援センター
副センター長/臨床研究教育部門
11:15 - 11:30
午後のセッションのご紹介
11:30 - 13:30
ライブセッションはこの時間はお休みです。
オンデマンドセッションをご自由にご覧ください。
13:30 - 13:35
セッション再開のご挨拶
13:35 - 14:20
基調講演
オンデマンドでの詳細表示からワークフローまで:JMP®のホバーラベル拡張機能の紹介
Nascif Abousalh-Neto, JMP Principal Software Developer, SAS Institute Inc.
Lisa Grossman, JMP Associate Test Engineer, SAS Institute Inc.
(日本語音声で視聴いただけます)
14:20 - 14:30
2日目 ライブセッション終了のご挨拶
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Session ID: 2020-JA-45MT-05
JMPによる統計的機械学習入門
―簡単操作でここまで分析の意味が判るとはー廣野 元久, 株式会社リコー HC事業本部 事業推進センター
- Topic: データの可視化/予測モデリング
- Level: 2
JMP (Pro)を使えばR , Pythonなどに較べて手軽に分析を楽しめます。フルオーダーメイドの分析とはいきませんが、セミオーダーには十分に対応が可能です。JMPを使えば以下のようなことが簡単に実行できます。
①コマンドを打ちこまなくてもマウス1つで分析が可能に、②グラフと統計量のセット、③分析プロセスをスクリプトに残せる、④分析プロセスの流れに沿ったレポートの出力が可能、⑤統計的な思想が基本にあるから体系的な理解と学習に最適、など。本報告では数値例を使ってJMPでできる予測や分類の話をします。扱う方法はカーネル平滑化、SVMやニューロ判別などです。また、従来の統計的な多変量解析との対比も行い理解を深めます。
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Session ID: 2020-JA-45MT-06
JMPによる信頼性データの分析の実際
廣野 元久, 株式会社リコー HC事業本部 事業推進センター
遠藤 幸一, 東芝デバイス&ストレージ株式会社 ディスクリート半導体信頼性技術部 ディスクリート半導体信頼性技術担当
- Topic: 品質と信頼性/データの可視化
- Level: 2
信頼性工学において使われるワイブル確率紙を用いるワイブル解析の話を中心に、信頼性データ分析のケーススタディを紹介する。信頼性データは処理によっては誤った解釈をしてしまう場合が少なくない。本発表では昨年に引き続きJMPを使ったデータ分析の正しい使い方のツボを既存のやり方と比較しながら、デモを交えて紹介する。
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Session ID: 2020-JA-45MT-07
JMPを使えば怖くない寿命データの分析と製品信頼性の評価
廣野 元久, 株式会社リコー HC事業本部 事業推進センター
遠藤 幸一, 東芝デバイス&ストレージ株式会社 ディスクリート半導体信頼性技術部 ディスクリート半導体信頼性技術担当
- Topic: データの可視化/品質と信頼性
- Level: 2
おそらくJMPは信頼性データ分析のソフトウェアの中では最も強力な能力と体系的なアプリケーションを持っているソフトウェアである。本報告では,JMPの信頼性/生存時間分析のプラットフォームを使って、一変量の分布、二変量の関係、予測、モデル化と許される時間の中で寿命データの分析方法を体系的に紹介する。特にモデル化では再生定理や信頼性試験で使われる方法を実例から飛躍しない程度の仮想的な例を通じて信頼性活動とデータ分析プロセスを紹介する予定である。
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Session ID: 2020-JA-60MT-19
新型コロナウィルス感染状況のデータの可視化
(「分析前後のJMPトリビア」の応用例)大井 英生, SAS Institute Japan株式会社 JMPジャパン事業部 テクニカルグループ
- Topic: データの可視化/データアクセスと操作
- Level: 1
4月から実施してきた「分析前後のJMPトリビア」を用いて、新型コロナウィルス感染状況のデータを読み込み、そのデータを加工してグラフにする手順をJMPの上で実演します。元のデータはWebページからJMPに読み込みます。第一波と呼ばれる5月末までのデータを使って、計算式を加えながらデータテーブルを整えて、感染状況の推移を示すグラフを作成します。そのデータテーブルに第二波と呼ばれる6月から9月末までのデータを追加して、同じグラフを作成して、第一波と第二波の状況の違いを考察します。さらに、そのグラフをJMP Public/JMP Liveに発行して、JMPを持っていない人にも共有・参照してもらえるようにします。
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Session ID: 2020-JA-25MT-17
計算式エディタの使い方
岡田 雅一, SAS Institute Japan株式会社 JMPジャパン事業部 テクニカルグループ
- Topic: データアクセスと操作
- Level: 1
最近のJMPには、簡単な計算式であればメニューからマウス操作だけで新規列として作成する機能が用意されています。今回は初心に戻り、ゼロから計算式を列に設定するための計算式エディタの使い方について説明します。
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Session ID: 2020-JA-45MT-18
JMP User Communityにある便利なJMPアドインの紹介
勝村 裕一, SAS Institute Japan株式会社 JMPジャパン事業部 テクニカルグループ
- Topic: データの可視化/データアクセスと操作
- Level: 1
JMP User Communityには、JMPユーザーに役立つ情報が公開されています。例えば、File Exchangeというページでは、他のユーザーが公開しているアドインを検索、ダウンロードすることができます。このチュートリアルでは、JMP User Communityに公開されているアドインの中からいくつかの便利なアドインを、デモンストレーションを交え紹介します。データテーブルの加工やグラフ機能等のアドインを紹介する予定です。
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Session ID: 2020-JA-30MT-20
CDISCとJMP Clinicalの紹介
宮田 英明, SAS Institute Japan株式会社 JMPジャパン事業部 テクニカルグループ
- Topic: データアクセスと操作/データの可視化
- Level: 1
2020年4月1日から医薬品の承認申請に電子データの提出が求められるようになりました。本講演ではまず、申請に用いられるCDISCデータ標準について紹介します。その後、CDISC準拠データの解析に強みを持つJMP Clinicalについて、デモを交えて紹介します。
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Session ID: 2020-JA-25MP-11
仮想教材を用いた包括的な実践的実験計画法の教育
小川 昭, 目白大学 大学院経営学研究科 客員研究員
高橋 武則, 慶應義塾大学 大学院健康マネジメント研究科 客員教授
岡田 雅一, SAS Institute Japan株式会社 JMPジャパン事業部 テクニカルグループ
- Topic: DOE(実験計画)/品質と信頼性
- Level: 1
実務での実験は多額の費用と長い時間と多大の労力が必要なために,確実に成果を挙げることが求められる.このためには以下のことを体験的に理解しかつ実行できる包括的な対応能力を身に着ける必要がある.
- 誤差のばらつきを小さくすることの重要性を知る.このためには誤差のばらつきがどう影響するかを知る必要がある.
- 確実に効いている可能性のある因子をいくつか取り上げる.このためにはスクリーニング実験を活用する.
- モデル(模型,関数)には不足の項がないようにする.このためにはLOF(不適合)のないモデリング実験が必要である.
- 設計の本質は数理計画法を用いた最適化にほかならない.このためには優れた機能を有した使いやすいソフトが不可欠である.
- 統計処理が正しくてもばらつきの影響で解はしばしば目標値からずれる.このためには事後に回帰修正が必要である.
上記の内容を短時間で安全にかつ納得のいく形で習得するには仮想教材を用いた体験型教育が不可欠である.
本研究は飛球シミュレーターを用いた包括的な実践的実験計画法の教育カリキュラムを提案する.計画立案,実験実施,データ解析,設計(最適化),回帰修正等について具体的に紹介する.
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Session ID: 2020-JA-25MP-30
組織調査データの解析と提案 -A社の組織人事コンサルティング活用事例-
川﨑 昌, 桜美林大学 ビジネスマネジメント学群 特任講師
高橋 武則, 慶應義塾大学 大学院健康マネジメント研究科 客員教授
橘 雅恵, ジャパンコンサルティングファーム株式会社 代表取締役
- Topic: データ探索・調査/データアクセスと操作
- Level: 1
近年、企業経営において日々蓄積されるデータを分析・可視化し、戦略策定や意思決定に役立てるビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)やピープルアナリティクス(People Analytics)が注目を集めている。本発表では、従業員や組織に関する調査データをJMPによって解析し、その結果を経営の意思決定のためのコンサルティング提案に活用する事例について報告する。
企業の経営コンサルティング活動において、組織の実態を把握するために行われる定量・定性の組織調査は欠かせないものである。従業員一人ひとりの成長によってもたらされる組織の持続的な成長を実現するには、これらの調査データから組織の状態を可視化し、将来の予測や意思決定に活用できることが望ましい。
本事例では、A社で取得したデータに対し、JMPの多変量解析機能および解析模型図や構造模型図という可視化ツールを用いた方法論を適用する。その結果、A社の経営層に向け、わかりやすい提案を行うことが可能になる。本発表では、記述統計を用いた一般的な分析から一歩進んだ解析手法について、データ取得から提案までの一連の流れを紹介する。
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Session ID: 2020-JA-25MP-13
離職による医療崩壊を防ぐために!
医療者の離職原因および転職前後の満足度変化に関する解析濃沼 政美, 帝京平成大学 薬学部 教授
小串 興平, 江田記念病院 薬剤部 薬剤部長
- Topic: データ探索・調査
- Level: 1
医療者の離職や病院経営の悪化等を受けて、安定的・継続的な医療提供体制が成り立たなくなることを医療崩壊という。
これまで我々は離職による医療崩壊を防ぐために、離職に至る潜在要因の解析を行ってきた。そこで今回は離職経験のある医師・看護師・病院薬剤師を対象に、離職に至った顕在要因ならびに転職による職務満足度の変化(満足度変化率)について調査し、職種間の比較等を行った。調査はWeb調査会社にモニター登録された医療者を対象にアンケートを実施した。職種間および年代間の離職理由を比較するため対応分析から二次元付置図を作図したところ男性病院薬剤師(37歳未満)と男性医師(37歳未満)は、給与やキャリアアップの考え方について同一方向に付置し、女性病院薬剤師(37歳未満)と女性医師(37歳未満)においては、結婚・子育てについて同一方向に付置した。次いで転職による職務満足度の変化をパーティションにより分析した結果、病院薬剤師では、子供なし、年収高め、37歳未満、未婚者ほど転職により逆に職務満足度が下がった傾向にあった。転職による職務満足度低下に関連する因子を見える化すれば、少しでも離職を思いとどまらせられるかもしれない。
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Session ID: 2020-JA-25MP-15
COVID-19感染拡大による緊急事態宣言発令と自動車交通量ならびに大気質の変化
堺 温哉, 一般財団法人日本自動車研究所 エネルギ・環境研究部 健康影響グループ グループ長・主任研究員
早崎 将光, 一般財団法人日本自動車研究所 エネルギ・環境研究部 環境評価グループ 主任研究員
伊藤 晃佳, 一般財団法人日本自動車研究所 エネルギ・環境研究部 環境評価グループ グループ長・主任研究員
- Topic: データ探索・調査/データの可視化
- Level: 1
我々の主要な研究テーマは、自動車交通と大気環境、ならびに大気環境と人への健康影響であり、自動車交通量は重要な情報の一つである。自動車交通量の指標の一つである断面交通量は、車両感知器などによる交通量の情報で、それぞれの地点における5分毎のデータが公開されている。現在、東京都内では約2,400ヵ所の断面交通量情報が公開されている。断面交通量は、比較的広い範囲における自動車交通量を、面的にとらえる指標として重要である。
新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大による緊急事態宣言によって、社会経済活動は大きく変化し、自動車交通にも影響があったと考えられる。今回我々は、緊急事態宣言期間の前後における東京都内の自動車交通量の変化を、断面交通量を指標として解析を行った。また、同期間における大気質の変化についても検討を行った。解析の主要なツールとしてjmpを用いた。jmpのテーブル結合、連結機能などのデータテーブル編集機能、データとリンクしているグラフ機能を用いることで、効率的に解析を実施することが出来た。本報告では、我々のjmp使用例について紹介をする。
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Session ID: 2020-JA-45MP-02
超設計による撹乱因子が量的な場合の頑健設計
高橋 武則, 慶應義塾大学 大学院健康マネジメント研究科 客員教授
- Topic: DOE(実験計画)/品質と信頼性
- Level: 3
超設計は汎用的でかつ包括的な設計法のため幅広い実践的な応用が可能である.中でも頑健設計に関しては従来の頑健設計の枠を大きく超えた柔軟な設計を可能にしている.これまで,殆どの頑健設計は撹乱因子を質的因子として扱っている.しかし,多くの事例の撹乱因子は本質的に量的因子であり,設計理論の都合や計測方法の制約(多くは工夫不足)から質的因子として扱っている.超設計は量的撹乱因子を量的変数として扱うことができるため,従来の戦術的な頑健設計を戦略的・政略的な頑健設計へと大きく進化した設計法である.
量的撹乱因子の頑健設計では合成関数(関数の関数)の高度な活用が決め手となる.多重(多階層)の合成関数をシステマティックに用いることで画期的な最適化による設計が可能となる.複雑な入れ子構造の合成関数を扱うには高度なソフトが不可欠であるが,JMPはそれを容易に可能にしている.超設計は新しいパラダイムを用意したもとで従来の考え(戦術的な発想)の枠を超えた設計(戦略的・政略的な設計)を実現している.
本発表では論文および書籍で取り上げられた実事例のデータを用いて量的撹乱因子の頑健設計の理論とその応用を具体的に議論する.
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Session ID: 2020-JA-45MP-03
質問数の多いアンケート調査のための両側因果分析
高橋 武則, 慶應義塾大学 大学院健康マネジメント研究科 客員教授
- Topic: データの可視化/データ探索・調査
- Level: 2
現状を良くするためのアンケートは結果系と原因系の両方の質問が必要である.そして,両者の因果関係を回帰分析で把握すれば手を打つべき対象の選抜ができる.その場合,聞き逃した項目は調査後にカバーができないが,結果として不必要なものがあった場合は事後にそれを無視すればよい.このため回答者に負担をかけ過ぎないという配慮のもとに漏れのない質問項目を用意すると,その結果とし質問項目は多数となり項目間に高い相関が現れる.この問題に対しては,高橋・川崎により「多群主成分回帰分析」が提案されている.その本質は群内の相関は高く群間の相関は低くなるように構成した合理的な群のもとで群毎に主成分を求め,これを説明変数とした主成分回帰で重要な主成分を選択し,選択された主成分に対する因子負荷量の絶対値の大きなものを対策を打つべき主要項目として選抜するというものである.
時にはこの主要項目が密集することがあるが,それは因子分析で対応できる.因果分析は主成分を用いた場合が表側因果分析で,因子を用いた場合が裏側因果分析で,両者を合わせたものが両側因果分析である.本発表ではそのための理論とJMPを用いた具体的な方法を紹介する.
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Session ID: 2020-JA-25MP-08
最小2乗平均の謎を予測プロファイルで解く - 交互作用を考慮した共分散分析を用いて -
高橋 行雄, BioStat研究所株式会社 代表取締役
- Topic: DOE(実験計画)/データ探索・調査
- Level: 2
JMPの「モデルのあてはめ」で結果として得られる「最小2乗平均」および「予測プロファイル」は,探索的な解析の結果の表示になくてはならないものである.しかし,竹内ら(1989),「統計学辞典」の索引にも載っていない方言みたいなもので,説明するのに苦労することになる.最近,質的因子と量的因子および交互作用を含む“共分散分析”において「最小2乗平均」および「予測プロファイル」を互いに補完させることにより,簡潔で明解な説明ができることを見い出した.用いるデータは,奥野ら(1981),「多変量解析法,改訂版」にある「層別因子を含む回帰分析」の事例(亜硫酸ガス回収搭の観察結果,回収液の濃度をy,洗浄用水の温度をx,4水準の操業時期A)である.原著では,操業時期(1・2月)が他の時期に比べ傾きが異なるかのようなグラフ表示がある.交互作用を含むモデルとし,予測プロファイルで操業季節Aを変化させつつ洗浄用水の温度xのプロファイルの変化を追い,温度xを変化させつつ操業季節Aの濃度yの平均の比較をし,温度xの総平均を与えた場合に操業季節Aの最小2乗平均に一致することを明確に示すことができる.
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Session ID: 2020-JA-45MP-14
NASケースにDebian 10, MySQLを組み込みJMPから利用する
田久 浩志, 国士舘大学大学院 救急システム研究科 教授
- Topic: データアクセスと操作/データ探索・調査
- Level: 1
大学院でSQLに詳しくない者がビッグデータを扱う必要が生じたので標記の内容を試みた。
今回は、大学院生の情報関係のスキルアップも目的とし、Buffalo社のNASであるLinkstation410のケースのみを入手し、LinuxのDebian 10.5をインストールした。その後、NAS上にMariaDB(MYSQL互換品)を設定し、Windows PCにあったACCESSベースの救急救命関係の5000万件規模のデータをMariaDBに移送した。最終的にPC上のJMP Pro 15.1.0のクエリビルダーからNAS上のMariaDBを接続して解析を行っている。本手法は、NASが小型(640g)なため、テレワークの大学院生にデータサーバー環境を宅配で支給するのも可能である。
本報告では、NASのケースのみからMYSQLサーバーを組み上げJMPと連携させるまでの、技術的ノウハウと運用上の留意点について報告する。
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Session ID: 2020-JA-25MP-09
Williams/Shirley-Williams多重比較を実行するためのJMPアドインの開発
福島 慎二, 株式会社タクミインフォメーションテクノロジー
佐藤 拓哉, 株式会社タクミインフォメーションテクノロジー
前田 敦, 株式会社タクミインフォメーションテクノロジー
斎藤 和宏, 株式会社タクミインフォメーションテクノロジー
佐藤 耕一, 株式会社タクミインフォメーションテクノロジー 代表取締役
- Topic: JSLアプリケーション開発
- Level: 1
製薬業界の非臨床試験では、薬剤の用量を複数設定した試験での効果を仮説検定で証明する場面が多く、第1種の過誤を厳密に制御するために多重比較が必須となっている。とりわけ、対照群と複数の薬剤用量群との比較のためにDunnett多重比較法が汎用されているが、対照群と各用量の比較を一斉に行うために群数を多く設定した試験では検出力が低下する問題点がある。
Williams多重比較法は、薬剤効果に用量依存性(単調性)がある場合に適用し、高用量群から閉手順で逐次検定を実施するため、2群のt検定と比較してもほとんど検出力が低下しない魅力的な多重比較手法であるが、残念ながらJMPには現時点で搭載されていない。
そこで、JSLを用いてWilliamsの方法に基づき高用量群から閉手順で逐次検定を実施し、算出した統計量を成書のWilliams多重比較用の統計数値表と比較して有意差の有無を出力するアドイン開発を進めている。また、ノンパラメトリック版であるShirley-Williams多重比較法も搭載を計画している。発表ではプロトタイプのデモを含めてアドインの機能を紹介する。
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Session ID: 2020-JA-45MP-01
JMPによる実験と解析の効率化
細島 章, 東林コンサルティング 代表
- Topic: DOE(実験計画)/データの可視化
- Level: 2
働き方改革が叫ばれる昨今、実験と解析の効率化の重要性が高まっている。JMPによる実験効率化の威力を示すには、実験データを決定的スクリーニング計画(DSD)やカスタム計画で置き換えて見せて実験数を大幅に削減できることを示すと良い。その際の応答データは既存実験データから拾い出す。複数の表に分けられた実験データを見つけた時は、一つのテーブルにまとめて多変量解析を行い、プロファイルで可視化して見せて、OFAT(One Factor at a Time)的方法の落し穴に気づいてもらう。繰り返しのある実験データを平均で分析する考え方に対しては、積み重ね処理や平均・分散による多目的最適化やロバスト最適化の方法があることを示す。
開発現場で実験計画法を使う場合は交互作用の存在を予測できないことが多く、しかも交互作用は決して稀なことではない。DSDは主効果と交互作用(2FI)の交絡や2FI間の交絡がなく、実験数が因子数の2倍程度の少ない数で済む。これは大きな利点である。実際にDSDを使って分かったこと、主効果数+交互作用項数が因子数に近づく時に起きる破綻、拡張計画による解決方法、JMPコミュニティやASQから入手したDSD関連論文の中で実務上重要と思われる点、などについて報告する。
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Session ID: 2020-JA-25MP-16
特定検診結果による受診者全体の健康状況把握 ~NDBオープンデータを用いて~
増川 直裕 , SAS Institute Japan株式会社 JMPジャパン事業部 テクニカルグループ
- Topic: データ探索・調査/予測モデリング
- Level: 2
特定検診は、生活習慣病予防の観点から、40歳から74歳を対象にメタボリックシンドローム(通称:メタボ)の該当者を減少させることを目的としている。特定検診受診者全体に対する検診結果の要約は、個人と全体を比較するベンチマークとなり得るため、中高年個々人の健康管理に対して参考になると思われる。
厚生労働省が提供するNDBオープンデータでは、特定検診の情報として、年度ごとに検査項目(腹囲、血糖値、血圧など)の平均値や階級別分布を入手することができ、メタボの判断基準となるいくつかの検査項目に対し、性別、年代などの属性ごとに基準外の人数、検査人数を求めることができる。属性ごとに各検査項目に対する基準外の割合をグラフ化してみると、検査項目によっては年代による傾向が表れないなど興味深い結果が得られる。
本発表ではこれらグラフ化とともに、各検査項目に対する基準外の割合に対し、年度、都道府県、性別、年代を要因とした一般化線形モデルをあてはめた結果を示す。このモデル化により、対象者の属性(性別、年代、居住している都道府県)における基準外の割合を予測することができ、特定検診受診者全体を深く理解できる。
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Session ID: 2020-JA-25MP-04
関数データエクスプローラを用いた面内分布の設計
三井 正, SatinDesign DOEコンサルタント
- Topic: DOE(実験計画)/データの可視化
- Level: 3
2017年Discovery Summit Japanで「JMPで自在に面形状をつくる」と題した,面内分布の設計手法について発表した.その際,今後の課題として高次多項式モデルへの拡張をあげた.本発表では,JMP Proに実装されている関数データエクスプローラを用いて,更に高度な面内分布の設計手法について紹介する.2017年の発表の一部も併せて紹介することで,面内分布の設計手法についても概観する.
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Session ID: 2020-JA-25MP-10
地方自治体支所における窓口サービス満足度の多群質問紙調査:
東広島市黒瀬支所での庁舎内質問紙調査結果の選抜型多群主成分回帰分析を用いた検討茂木 康俊, 広島大学 大学院人間社会科学研究科・法学部 准教授
- Topic: データ探索・調査/データの可視化
- Level: 1
本講演は、地方自治体の窓口サービスの満足度を来庁者に対する質問紙調査で検討するものである。具体的には、高橋・川崎(2019)を参考に多群質問紙調査を行い、その結果についてJMPを用いて分析し、行政分野での満足度調査研究の応用例を提示することが主な目的である。
地方自治体の提供するサービスの中で窓口サービスに焦点を当て、満足度に影響を与える要因を統計的に検討する。要因群としては、Mansor & Razali (2010)を参考に、支所のハード(建物などの物理的な側面)、ソフト(職員の対応など)、サービス(行政サービスそのもの)の三群を想定する。東広島市黒瀬支所で、2020年8月24日から6日間実施(ケース数は240 である)。窓口に訪れ用事を済ませた来庁者に対し自記式で質問紙調査を行った。調査票は4頁である。本講演では、行政学分野の満足度調査実施とJMPを用いた統計分析の実例を研究者及び実務家に示したい。
参考文献
Mansor, N., & Razali, C. H. C. M. (2010). Customers' Satisfaction towards Counter Service of Local Authority in Terengganu, Malaysia. Asian Social Science, 6(8), 197.
高橋武則・川崎昌(2019)『アンケートによる調査と仮想実験: 顧客満足度の把握と向上』日科技連。
野田遊(2013)『市民満足度の研究』日本評論社。
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Session ID: 2020-JA-25MP-12
データ操作の質を確保する手段としての統計的方法
安井 清一, 東京理科大学 理工学部経営工学科 講師
- Topic: データアクセスと操作/データ探索・調査
- Level: 2
データ解析を行う前に,必要なデータの抽出,変数間の対応付けの変更・整形,変数変換・カテゴリ化・再カテゴリ化等を行って,解析用データセットを作成する必要がある。JMPには行や列の抽出,結合等のデータベース操作,変数変換等に必要な計算関数が用意されている。これらの機能を用いて解析用データセットは容易に作成できる。しかし,抽出対象の設定や変数変換などの操作命令は解析者が指示する必要があり,操作命令が複雑になったとき,意図した結果が得られていない可能性が高くなる。例えば,データ抽出における範囲設定やif文によるカテゴリ化の際,”and”,”or”ルールが複雑になればなるほど,所望の解析用データセットが得られていない可能性が高まる。そこで,解析用データセットが解析者の意図したものに一致しているかを機械的に調べる必要がある。
JMPの統計的方法によって,解析用データセットの質を確認することができる。ある変数の最大値や最小値を求める方法は最も簡単なものであるが,「1変数の分布」,「2変数の関係」も強力であり,「2変数の関係」において寄与率1がエビデンスである。
本発表では大規模データに対して解析用データセットの質を確かめた事例を報告する。
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Session ID: 2020-JA-45MP-24
Fault Detection and Diagnosis of the Tennessee Eastman Process using Multivariate Control Charts
多変量管理図を用いたTennessee Eastmanプロセスにおける故障検知と診断
Jeremy Ash, JMP Analytics Software Tester, SAS Institute Inc.
(日本語音声で視聴いただけます)
- Topic: 品質と信頼性
- Level: 2
モデルに基づく多変量管理図(MDMVCC)プラットフォームでは主成分分析モデル(PCAモデル; Principal Component Analysis)やPLSモデルに基づいて、管理図を作成します。この管理図は多次元データでの故障検知や診断に用いることができます。ここでは、PLSモデルに基づくMDMVCCによるモニタリングをTennessee Eastmanプロセス(シミュレーションされた化学工業プロセス)を用いてデモンストレーションします。このシミュレーションでは、化学反応器がガス状反応物から液体製品を生成する際に、品質変数と工程変数が測定されます。
まず、オフライン状態での故障診断をします。この場合、多変量管理図や単変量管理図そして工程の診断レポートを交互に参照することになりますが、MDMVCCプラットフォームでは非常に簡便に行うことができます。次に、JMPを外部データベースに接続し、MDMVCCプラットフォームによるオンラインのモニタリングをデモンストレーションします。製品の品質変数はすべての測定結果が出揃うまで、時間遅れが発生するため、故障検知も大体は遅延します。PLSモデルに基づくMDMVCCでは、品質変数のばらつきは工程変数の関数としてモニタリングされますが、一般に工程変数は比較的すぐに利用できるため、故障の早期検知に役立ちます。
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Session ID: 2020-US-30MP-626
Obtain High Quality Information from FDA Online Label Repository
Wenjun Bao, Chief Scientist, Sr. Manager, JMP Life Sciences, SAS Institute Inc.
Dr. Fang Hong, National Center for Toxicological Research, FDA
Dr. Zhichao Liu, National Center for Toxicological Research, FDA
Dr. Weida Tong, JMP Director of Statistical Research and Development, SAS Institute Inc.
Russ Wolfinger, Director of Scientific Discovery and Genomics, JMP Life Sciences, SAS Institute Inc.
- Topic: Predictive Modeling
- Level: 2
Monitoring the post-marketing safety of drug and therapeutic biologic products is very important to the protection of public health. To help facilitate the safety monitoring process, the FDA has established several database systems including the FDA Online Label Repository (FOLP). FOLP collects the most recent drug listing information companies have submitted to the FDA. However, navigating through hundreds of drug labels and extracting meaningful information is a challenge; an easy-to-use software solution could help.
The most frequent single cause of safety-related drug withdrawals from the market during the past 50 years has been drug-induced liver injury (DILI). In this presentation we analyze 462 drug labels with DILI indicators using JMP Text Explorer. Terms and phrases from the Warnings and Precautions section of the drug labels are matched to DILI keywords and MedDRA terms. The XGBoost add-in for JMP Pro is utilized to predict DILI indicators through cross validation of XGBoost predictive models by the term matrix. The results demonstrate that a similar approach can be readily used to analyze other drug safety concerns.
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Session ID: 2020-JA-30MP-26
Design a Partial Deck Poker Game to Simulate Gambling Disorder Behavior
ギャンブリング障害の行動をシミュレートする部分デッキポーカーゲームの設計
Charles Chen, MBB, Quality and Reliability, Applied Materials
- Topic: データの可視化/予測モデリング
- Level: 1
ポーカーは、カジノで、もしくは家族や友人と遊ぶ際に非常に人気のあるギャンブルです。
プロを除くほとんどのポーカープレイヤーは、確率に基づく適切なロジックを用いないために、大切なお金やチップを失ってしまいます。本講演では、部分デッキのAKQJカード(エース、キング、クイーン、ジャック)を16枚使用し、最大6人でプレイできるポーカーゲームを例に、マッチングパターンの相対的順位がフルデッキの場合に比べて部分デッキではわずかに低下することから分かるポーカーの確率についてご紹介します。可能なマッチングパターンの結果それぞれについて組み合わせ公式を使用し、マッチング確率の一般化された式を導出しました。この部分デッキを用いたポーカーゲームは、ゲーム結果のシミュレーション確率を単純化したいという思いから生まれたものであり、「フルハウス」のような高ランクのパターン結果(このゲームでも通常のポーカーの役を採用しています)では、マッチング確率を大幅に向上させることができました。このAKQJゲームでは、勝利のパターンは次の「フォーカード」、「フルハウス」、「スリーカード」、「ツーペア」になります。6人のプレイヤーがプレイしている場合、このAKQJゲームは、通常のポーカーの確率を単純に計算してベットのタイミングを知らせるので、リスクが高い場合の感情の起伏を抑えることができ、非常にエキサイティングなゲームとなります。プレイヤーの性格や心理を研究するために、各プレイヤーにはリスクテイクの傾向に基づいて異なるプレイ特性が割り当てられています。勝利確率の分布をプロットするために、グラフビルダーや分布などのJMPの可視化プラットフォームを利用しています。実際のプレイヤーのゲームデータは、JMPの「Hypothesis Proportion Testing」によってシミュレーションされた確率と比較されます。統計的な結果推定と心理的なリスクテイクを組み合わせたAKQJゲームに参加すれば、実際のプレイヤーによる結果は最悪のケースの確率(モンテカルロ)シミュレーションによってサポートされ、カードプレイヤーがより合理的なデータに基づいた方法で手札をプレイするための構造を知ることでギャンブリング障害の病気を回避することができます。
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Session ID: 2020-US-30MP-602
Sharing Visualizations Using JMP Clinical and JMP Live
John Cromer, JMP Sr. Research Statistician Developer, SAS Institute Inc.
- Topic: JSL Application Development
- Level: 2
While the value of a good visualization in summarizing research results is difficult to overstate, selection of the right medium for sharing with colleagues, industry peers and the greater community is equally important. In this presentation, we will walk through the spectrum of formats used for disseminating data, results and visualizations, and discuss the benefits and limitations of each. A brief overview of JMP Live features sets the stage for an exciting array of potential applications. We will demonstrate how to publish JMP graphics to JMP Live using the rich interactive interface and scripting methods, providing examples and guidance for choosing the best approach. The presentation culminates with a showcase of a custom JMP Live publishing interface for JMP Clinical results, including the considerations made in designing the dialog, the mechanics of the publishing framework, the structure of JMP Live reports and their relationship to the JMP Clinical client reports and a discussion of potential consumption patterns for published reviews.
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Session ID: 2020-JA-45MP-31
Model-Driven Robust Design Monte-Carlo Approach to Cooking the Freshest and Tastiest Boiled Dumplings
Patrick Giuliano, Senior Quality Engineer, Abbott
Charles Chen, Continuous Improvement Expert, Statistics-Aided Engineering (SAE), Applied Materials
Mason Chen, High School Student, Stanford Online High School
- Topic: Quality and Reliability
- Level: 2
Cooked foods such as dumplings are typically prepared without precise process control on cooking parameters. The objective of this work is to customize the cooking process for dumplings based on various dumpling product types. During the cooking process in dumpling preparation, the temperature of the water and time duration of cooking are the most important factors in determining the degree to which dumplings are cooked (doneness). Dumpling weight, dumpling type, and batch size are also variables that impact the cooking process. We built a structured JMP DSD platform with special properties to build a predictive model on cooking duration. Internationally recognized ISO 22000 Food Safety Management and the Hazard Analysis Critical Control Point (HACCP) schemas were adopted. JMP Neural Fit techniques using modern data mining algorithms were compared to RSM. Results demonstrated the prevalence of larger main effects from factors such as: boiling temperature, product type, dumpling size/batch as well as interaction effects that were constrained by the mixture used in the dumpling composition. JMP Robust Design Optimization, Monte Carlo Simulation and HACCP Control Limits were employed in this design/analysis approach to understand and characterize the sensitivity of dumpling cooking factors on the resulting cooking duration. The holistic approach showed the synergistic benefit of combining models with different projective properties, where recursive partition-based AI models estimate interaction effects using classification schema and classical (Stepwise) regression modeling provides the capability to interpret interactions of 2nd order, and higher, including potential curvature in quadratic terms. This paper has demonstrated a novel automated dumpling cooking process and analysis framework which may improve process throughout, lower the cost of energy, and reduce the cost of labor (using AI schema). This novel methodology has the potential to reshape thinking on business cost estimation and profit modeling in the food-service industry.
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Session ID: 2020-US-30MP-541
Using Auto-Validation to Analyze Screening DOEs
Peter Hersh, JMP Senior Systems Engineer, SAS Institute Inc.
Phil Kay, JMP Learning Manager Global Enablement, SAS Institute Inc.
- Topic: Design of Experiments
- Level: 2
In the process of designing experiments often many potential critical factors are identified. Investigating as many of these critical factors as possible is ideal. There are many different types of screening designs that can be used to minimize the number of runs required to investigate the large number of factors. The primary goal of screening designs is to find the active factors that should be investigated further. Picking a method to analyze these designs is critical, as it can be challenging to separate the signal from the noise. This talk will explore using the auto-validation technique developed by Chris Gotwalt and Phil Ramsey to analyze different screening designs. The focus will be on group orthogonal supersaturated designs (GO-SSDs) and definitive screening designs (DSDs). The presentation will show the results of auto-validation techniques compared to other techniques to analyze these screening designs.
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Session ID: 2020-JA-30MP-23
Teaching Workflows from Day 1: Using JMP Projects in the Classroom
Day 1からのワークフローについて教える:クラスルームでのJMPプロジェクトの利用Ruth Hummel, JMP Academic Ambassador, SAS Institute Inc.
Rob Carver, Professor Emeritus, Stonehill College / Brandeis University
(日本語音声で視聴いただけます)
- Topic: データ探索・調査
- Level: 1
統計教育者は、一つの講義のなかで複数のトピックを統合する手段として、プロジェクトやケーススタディの価値を長年認めてきました。初学者に統計的推論を教えるときであれ、分析手法について社内トレーニングを行うときであれ、予測可能なワークフローに従う大きなプロセスのなかで解析が行われることを知るのは、学習者にとって意義深いことです。本発表では、JMPプロジェクトのデモを通じて、Airbnbの一覧表データの解析の各段階をサポートする方法について紹介します。JMPプロジェクトの環境内でジャーナル、グラフビルダー、クエリービルダー、その他さまざまなツールを用いて、学習者はプロセスを記録する方法を学びます。プロセスは以下のようなものになります:
- 質問をする
- 必要なデータと解析計画を明確にする
- データを収集する
- データを整える
- 解析を実行する
- ストーリ―を語る
信頼できるワークフローを教えることによって、学習者が統計的な思考の論理に従い始めたり、良い思考の習慣を育んだりするのを手助けすることができます。ワークフローについての説明がない場合、統計学の講義は関連性や動機づけを欠いた手法の連続であるように見えるでしょう。学習者がプロジェクトのワークフローという視点を取り入れると、各部分がエキサイティングな形で一体となります。
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Session ID: 2020-JA-30MP-21
Summarizing Adverse Events in Clinical Trials
臨床試験における有害事象の要約Kelci Miclaus, JMP Senior Manager Advanced Analytics R&D, SAS Institute Inc.
(日本語音声で視聴いただけます)
- Topic: データ探索・調査
- Level: 2
被験者に発生する有害事象の報告、追跡、分析は、臨床試験の安全性評価において重要です。多くの製薬会社と新薬申請を提出する先である規制当局は、この有害事象の評価を支援するJMP Clinicalを用いています。バイオメトリック分析プログラミングチームは、メディカルモニターやレビューアのために静的な表、リスティング、および図を作成する場合があります。
このことは、特定事象の発生による医学的影響を理解しているドクターが有害事象の要約と直接対話ができないといった非効率につながります。しかし、有害事象の単純なカウントと頻度分布を作ることでさえ、必ずしも簡単であるとは限りません。このプレゼンテーションでは、JMP Clinicalの主要なレポートである有害事象のカウント、頻度、発生率、事象が発生するまでの時間の出力に焦点を当てます。JMP Clinicalの常識を超えたレポート機能により、JMPの計算式、データフィルタ、カスタムスクリプト化された列スイッチャー、仮想結合されたテーブルに大きく依存する複雑な計算を行っている場合でも、完全に動的な有害事象分析を簡単に行うことができます。
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Session ID: 2020-US-45MP-533
Pictures from the Gallery 5: Select Advanced Graph Builder Views
Scott Wise, Senior Manager, JMP Education Team, SAS Institute Inc.
- Topic: Data Visualization
- Level: 1
A picture is said to be worth a thousand words, and the visuals that can be created in JMP Graph Builder can be considered fine works of art in their ability to convey compelling information to the viewer. This journal presentation features how to build popular and captivating advanced graph views using JMP Graph Builder. Based on the popular Pictures from the Gallery journals, the Gallery 5 presentation and journal features new views available in the latest versions of JMP. We will feature several popular industry graph formats that you may not have known could be easily built within JMP. Views such as incorporating Ridgeline & Plots, Contour Bag Plots, Informative Box Plots and more will be included that can help breathe life into your graphs and provide a compelling platform to help manage up your results.
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Session ID: 2020-JA-30MP-22
Using Multivariate Tools in JMP for Analysis of Spectral Data
JMPの多変量解析ツールを使ったスペクトルデータの分析Bill Worley, JMP Senior Global Enablement Engineer, SAS Institute Inc.
(日本語音声で視聴いただけます)
- Topic: 予測モデリング
- Level: 2
近年、スペクトルデータを用いて予測モデルを作成する際に、PLS回帰(Partial Least Squares regression)が使われてきました。この発表では、関数データエクスプローラ(FDE)と実験計画(DOE)の共変量の機能を使う新しいアプローチを用いて、より少ないスペクトルデータでよい予測モデルを作成する例を紹介します。この新しい方法では、従来、予測モデルを作成する際に使っていたデータの1/4から1/3を使用します。また、スペクトルデータの分析方法として、JMP 15の新しいプラットフォームであるモデルに基づく多変量管理図(MDMCC)についても紹介します。
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Session ID: 2020-JA-PO-P4
SDGs時代における社会課題解決型イノベーションの創出 ~ドラえもんのひみつ道具の開発を例に~
新井 崇弘, 慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 修士課程
- Topic: データ探索・調査/データの可視化
- Level: 1
ドラえもんのひみつ道具は1,000個以上存在しており、主に特定個人の課題解決に使われる理想の科学技術である。しかし現在では、個人の課題よりも社会全体の課題解決が急務である。そこで本研究では、ドラえもんのひみつ道具を通じてSDGs時代の課題解決策を検討し、社会課題解決型イノベーションの創出を目指した。解析対象は「タケコプター」や「どこでもドア」など有名なアイテムに関するアンケートデータとし、主成分分析と選好回帰分析を行い、抽出された属性・水準に対してL8直交表を用いたコンジョイント分析を行った。その結果、人々の求める新しい道具の要素として得られた7項目:「知的能力の向上」、「道具の小ささ」、「運動機能の向上」、「時間移動なし」、「空間移動なし」、「時間コストあり」、「ファッション性のシンプルさ」を盛り込んだ理想のドラえもんの道具案を作成した。分析結果から我々が考案した新しい道具のアンケートより、「使ってみたい」「欲しい」は92%という高い支持が得られ、「視覚障害・聴覚障害・身体障害のある方のQOLを向上させることができると思いますか」への解答は「できる」が100%という結果が得られた。
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Session ID: 2020-JA-PO-P2
パンの官能評価系の確立と食感マッピングによる特徴の視覚化
岩政 菜津紀, ユニテックフーズ株式会社 研究開発部
樋口 侑夏, ユニテックフーズ株式会社 研究開発部
浅野 桃子, ユニテックフーズ株式会社 研究開発部 課長
- Topic: データの可視化/データ探索・調査
- Level: 1
近年の傾向として日本人の米離れが進んでおり、代わりの主食としてパンの需要が増加している。当社はパンの食感改良を目的とした生地改良剤の開発を行っているが、パンの食感を言葉で他人と共有し同じ認識を持つことは、同一のテクスチャー用語でも個々人によってズレが生じてしまうため非常に困難であった。そこで、官能評価による食感評価で特徴を二次元的にマッピングすることができれば、視覚的に誰もが同じ認識をもつことができると考えた。
本研究では、官能評価が容易な食パンとその応用であるメロンパンをモデルとし、統計解析や官能評価によりテクスチャー用語の選定とその定義付けを行い、官能評価系を確立した。これにより、人によって表現が異なっていたパンの特徴を共通の尺度で評価することが可能となった。また、市販品シェア上位5種の食感マッピングを作成し、その物性的特徴を可視化して示すことができた。
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Session ID: 2020-JA-PO-P5
空間データおよび形態解析ツールとしてのJMP ー 最短距離法クラスター分析を用いた上気道上皮内癌とその前駆病変のGradingの試み
千場 良司, 岩手県立中央病院 病理診断科 医長
千場 叡
- Topic: データ探索・調査/データの可視化
- Level: 1
口腔,咽頭や喉頭など上気道粘膜の悪性腫瘍の多くは粘膜の表面を覆う重層扁平上皮という細胞の層に発生する扁平上皮癌である.さらにこの前段階ないし初期と考えられる病変が粘膜の白色ないし赤色の局面として見出されることが臨床的に知られており,患者から採られた組織の顕微鏡標本の観察によりそれぞれ上皮異形成epithelial dysplasia,上皮内癌carcinoma in situと名付けられている.さらに異形成は細胞形態の異常とそれらが上皮層内に占める比率に応じて変化の軽いものから軽度mild,中等度moderateおよび高度severeのグレードに三分されている.この鑑別は病理医の視察により直観的に行われ,ある程度の再現性を有しているものと考えられるが,客観的な検討は多くない.今回上皮層における細胞(核)の配置を定量化し,非腫瘍性(正常),異形成,上皮内癌でどのような差異があるか検討を試みた.デジタル画像解析により顕微鏡写真上で細胞の核の重心座標を抽出し,JMP ver.15の最短距離法の階層的クラスター分析を用いて各重心をつなぐ最小木(Minimum spanning trees;MST)を生成させ,各枝の長さのヒストグラムを比較検討したところ,各群の間に差異が見出された.
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Session ID: 2020-JA-PO-P1
ゲルの官能評価用語の選定および食感マッピングによるゲル化剤の特徴の視覚化
樋口 侑夏, ユニテックフーズ株式会社 研究開発部
浅野 桃子, ユニテックフーズ株式会社 研究開発部 課長
- Topic: データの可視化/データ探索・調査
- Level: 1
食品のおいしさに重要な因子の一つがテクスチャーである。ゼリーやプリンのようなゲル状食品のテクスチャーを付与するゲル化剤において、高分子多糖類の種類やその配合比率を調整することにより、多様な食感設計を可能にする。メーカーのニーズやトレンドに合わせたゲル化剤の開発および提案を行うために、官能評価が重要になる。しかしテクスチャーの捉え方には個人差があるため、評価用語を主観的に設定してしまうと、適切な用語の選出漏れが起こる可能性や、担当者によるバイアスが強くかかってしまう。また、評価基準が個人に依存してしまい、ゲル化剤の特徴の認識にも差異が生じる恐れがある。本研究では、多重対応分析を用いて客観的に評価用語を選定し、評価基準を標準化した。さらに官能評価の結果を多変量分析(主成分分析、クラスター分析)することでゲル化剤の有する食感の特徴を相対的に位置づけし、食感マッピングによって視覚的に共有化できた。
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Session ID: 2020-JA-PO-P3
Design of Experiments: Modern Approach, 1st Edition、Bradley Jones, Douglas C. Montgomery Wiley 2019 の紹介
細島 章, 東林コンサルティング 代表
- Topic: データ探索・調査/品質と信頼性
- Level: 2
モダンアプローチと題しているように、従来の実験計画法の本と違って、ソフトウエア(JMP)の使用を前提とした本である。著者のB. JonesはSAS社の’Doctor DOE’、D. C. Montgomeryはアリゾナ州立大教授。従来の実験計画本では解析結果の主体は分散分析表であるが、この本はそのほかに、プロファイル・予測値と実測値のプロット・効果の要約・残差プロットなどのJMP解析結果が示されるので、読者は直感的・多面的に理解できる。本の内容は一般的な内容が一通り網羅されているが、ハイライトはスクリーニング計画(8章)である。実務家はどの実験計画を使うべきか、かなり踏み込んだ提案がされており有意義である。難解なレゾリューションの概念も、JMPの相関のカラーマップ・交絡行列・計画の生成ルールが理解を助けてくれる。連続量主体の実験でDSDがリーズナブルな実験計画であることが理解できる。
ランダム化・繰り返し・ブロックの扱いによる解析結果の違い、欠測値処理という実務で良く起きるやっかいな問題への対処法、主効果の直交性と交絡最適性のトレードオフ、その歴史的な経緯など、有意義な内容が豊富である。分割実験(SPD)もわかりやすく書かれている。
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Session ID: 2020-JA-PO-P7
Predicting 2020 USA Presidential Election COVID-19 Correlation
2020年アメリカ合衆国大統領選挙とCOVID-19の相関性を予想するSaloni Patel, Student, Stanford Online High School
Mason Chen, Student, Stanford Online High School
- Topic: 予測モデリング/データの可視化
- Level: 2
突然降りかかってきたパンデミックのため、ドナルド・トランプ大統領や州知事らは、州の経済活動などの再開時期についてジレンマに直面しています。そこで、JMPの分析機能を用いて、感染者数、死亡者数、失業者数など幾つかのCOVID-19関連のデータベースを分析し、過去の選挙から判明した15の激戦州での営業再開のリスクを判断しました。結果として、どの州が再開に最も適しており、トランプ大統領の選挙にプラスに働くかを「激戦州」指標として得ることができました。
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Session ID: 2020-JA-PO-P6
STEAMS Methodology of Sports Science and Injury
スポーツ科学とケガのSTEAMS方法論Lily Sun, Student, Stanford Online High School
Mason Chen, Student, Stanford Online High School
- Topic: データ探索・調査/データの可視化
- Level: 2
フィギュアスケートを中心にスポーツ傷害のリスクと予防について検討した結果を発表します。
まず、JMPのクラスター分析、主成分分析を用いることで、傷害の諸情報を分析するための適切なアルゴリズムを選ぶのに役立つ様々なクラスタリング手法を理解しました。また、JMPのデータ可視化ツールを使用して、傷害のメカニズムを理解するための多くの相関関係と因果関係のパターンを生み出しました。これらをもとに、JMPによる結果を用いてフィギュアスケート選手のための適切な傷害予防プログラムを開発しました。